月額制 Web 制作は便利、でも落とし穴がある
ここ数年、初期費用ゼロや格安月額をうたう Web 制作サブスクが急増しました。 ハードルが下がったのは良いことですが、契約後に「こんなはずじゃなかった」というトラブルも増えています。 本記事では、中小企業が Web サブスクで失敗する 3 つの典型パターンと、契約前に必ず確認すべきポイントを実例ベースで解説します。
パターン 1:更新回数の上限を超えると都度課金で膨らむ
月額プランには「文章修正は月 2 回まで」のような更新上限があるのが一般的です。 これ自体は問題ないのですが、上限を超えた依頼に対して「自動で 1 回 1 万円課金される」「事前通知なく加算される」という運用をしている業者があります。
実例:見えない加算で月額が倍以上に
ある飲食店の例では、月額 9,800 円のプランで契約したものの、メニュー変更が頻繁に発生する事業特性のため、月 3-4 回の更新依頼が常態化しました。 その業者は「上限超過 1 回につき 5,000 円」という規定があり、結果として月額 25,000-30,000 円が請求されるように。 当初想定の 3 倍近くの費用になっていました。
契約前チェックポイント
- 上限超過時のルールが契約書に明記されているか
- 自動課金 or 都度見積もりのどちらか
- 上限の超過が事前に通知される仕組みか
- 更新の「1 回」のカウント基準(文章 1 行も画像差し替え 5 点もまとめて 1 回扱いなのか)
明朗なのは「上限超過分は別途見積もり、合意してから着手」のフロー。 PlugDock もこのフローを採用しています。 詳細は 料金プラン の「FAQ」セクションをご参照ください。
パターン 2:解約するとサイトが消える、もしくは持ち出せない
月額制 Web 制作の最大の落とし穴がこれです。 「契約期間中はサイトを使えるが、解約すると即座にサイトが見られなくなる」というモデルを採用している業者があります。 契約終了後に持ち出そうとしても「データの所有権は当社にあります」と断られるケースもあります。
実例:3 年運用したサイトが解約で消える
別の例では、3 年間月額プランで HP を運用してきた小売店が、コスト見直しで解約を申し出たところ「契約終了後 30 日以内にサイトはダウンします、データ持ち出しは不可」と伝えられました。 3 年間蓄積した記事 50 本超、施工事例 100 件超のコンテンツがすべて失われ、再出発はゼロからとなりました。
確認すべき 3 つの権利
| 項目 | 望ましい状態 |
|---|---|
| ドメイン所有 | 顧客名義で取得・管理 |
| サイトデータ(原稿・画像) | 顧客所有、契約終了時に納品 |
| ソースコード | 契約終了時に渡される or 移管サポートあり |
理想は「ドメイン・原稿・画像は顧客が所有、ソースコードは契約終了時に渡される」というモデルです。 契約書の「成果物の権利」「契約終了時の対応」項目を必ず読みましょう。
ドメインは絶対に自分で取得する
ドメインを業者名義で取得されると、解約時に「ドメインの移管に手数料が必要」と言われたり、最悪の場合は譲渡を拒否されたりします。 ドメインだけは契約時に自分の名義で取得することを強くお勧めします。 お名前.com、ムームードメイン、Cloudflare Registrar などの管理サービスは年額数千円で利用できます。
パターン 3:サポート範囲が曖昧で、依頼するたびに揉める
「月額には保守・運用が含まれます」と書いてあっても、その「保守・運用」の中身が曖昧な業者があります。 「文章の追加修正だけ」なのか「画像も差し替えてくれる」のか「新規ページも追加できる」のかが不明確だと、毎回「これは含まれますか?」と確認することになります。
「含まれる作業」と「含まれない作業」を明確化
| 含まれる作業(例) | 含まれない作業(例) |
|---|---|
| 文章 1 行の修正 | 新規ページ追加 |
| 画像 1 枚の差し替え | デザインの大幅変更 |
| 既存ページのレイアウト微調整 | フォーム機能の追加 |
| お知らせ 1 件の追加 | ECサイト機能の追加 |
このような表が契約書または公開情報にある業者は信頼できます。
軽微な作業の判定基準は「時間」で決める
PlugDock では、軽微な作業の判定基準を「時間」で明確に定義しています。 たとえば Standard プランの「5 分以内の軽作業 1 件/月」は、PlugDock のスタッフが対応に要する時間で測ります。 顧客側がどう感じるかではなく、客観的な工数ベースで判定するため、揉めることがありません。
失敗を避けるための「契約前 5 つの確認」
最後に、Web サブスク契約前に必ず確認すべき 5 点をまとめます。
- 上限超過時のルール(自動課金 or 都度見積もり)
- 解約時のデータ・ドメイン・ソース返却
- 月額に含まれる作業の定量化(回数・分数・点数)
- 最低契約期間と中途解約の条件
- 担当者の連絡手段(LINE/メール/電話)と応答SLA
これらが契約書または公開情報で明示されている業者を選びましょう。
補足:見積もり依頼時に「契約書のドラフト」を求めてみる
優良業者は契約書のひな型を快く共有してくれます。 逆に「契約内容は申込後にお見せします」と渋る業者は、後出しでルールが追加される可能性があります。 契約前に契約書を必ず読みましょう。
まとめ:「安さ」より「透明性」を選ぶ
Web サブスクは便利ですが、契約書を読まずに契約すると後悔の原因になります。 業者を比較するときは、価格だけでなく「契約条件の透明性」を最優先しましょう。 PlugDock では、上記 5 つのポイントすべてを公開情報として明示しています。 気になる点があれば、LINE または お問い合わせフォーム よりお気軽にご相談ください。